Nyandfulな日々。

オーストラリアより、爬虫類・蟲 etc....

雑文 IV -豪州爬虫類分類事情. 2008-2010

>P1090311.jpg ヒガシウォータードラゴン Physignathus lesueurii lesueurii


- A complete Guide to Reptiles, third edition (Wilson S and Swan G, 2010)がようやく手に入ったので、とりあえず2版からの変換と雑感をざっくりと。恐らく日本からでは気づきにくい事も多いと思うので。断っておきますが私の日本語はかなり崩壊している上にこの分野に関しても日本語で勉強したことがないのでいろいろと変な表現があると思います、が、スルーの方向で。

- でまず初めの印象としては思ったより変わったなぁと。

- ネットとかで論文をあさったりしてそれなりに追いついていたつもりでしたがやっぱりしならないことも多かったです。僕の持ってる2008年出版の2版と比べてもだいぶ違いますね。これでは2008年の本は正直使いもんにならん。

- で2008年からの新記載が80種だそーな。これでとうとう900種に乗ったようです。僕が来た頃は800なかったのですがこれでは1000までも時間はかかりそうにないですね。

- ① イワトカゲ属の見直し
やっぱり一番に触れておきたいのはこれですね。
予想どおりというかとうとうと言いますか従来のEgerniaがだいぶ別れました。詳しくは下の通り↓で。

- Egernia
Egernia cunninghami (GRAY, 1832)
Egernia depressa (GÜNTHER, 1875)
Egernia douglasi GLAUERT, 1956
Egernia formosa FRY, 1914
Egernia hosmeri KINGHORN, 1955
Egernia kingii (GRAY, 1838)
Egernia mcpheei WELLS & WELLINGTON, 1984
Egernia napoleonis (GRAY, 1838)
Egernia pilbarensis STORR, 1978
Egernia richardi (PETERS, 1869)
Egernia rugosa DE VIS, 1888
Egernia saxatilis COGGER, 1960
Egernia stokesii (GRAY, 1845)
Egernia striolata (PETERS, 1870)

- Bellatorias
Bellatorias frerei GÜNTHER, 1897
Bellatorias major (GRAY, 1845)
Bellatorias obiri WELLS & WELLINGTON, 1985

- Liopholis
Liopholis guthega DONNELLAN, HUTCHINSON, DEMPSEY & OSBORNE, 2002
Liopholis inornata ROSÉN, 1905
Liopholis kintorei STIRLING & ZIETZ, 1893
Liopholis margaretae STORR, 1968
Liopholis modesta STORR, 1968
Liopholis montana DONNELLAN, HUTCHINSON, DEMPSEY & OSBORNE, 2002
Liopholis multiscutata MITCHELL & BEHRNDT, 1949
Liopholis pulchra (WERNER, 1910)
Liopholis slateri STORR, 1968
Liopholis striata STERNFELD, 1919
Liopholis whitii (LACÉPÈDE, 1804)

- Lissolepis
Lissolepis coventryi STORR, 1978
Lissolepis luctuosa (PETERS, 1866)

個人的に意外だったのがBellatoriasでキングスキンクE. kingieとヤカスキンクE. rugosaあたりはソトイワトカゲB. frereiとランドムラットB. majorと近縁なのかと思ってましたが形態的に差があるそうですね。
てかベラトリアスってなかなかいい響きですね。豪州最強のスキンク属にふさわしいのでは?
Lissolepis2種もLiopholisに入るかと思いましたがこれも少し意外でした。

- ②新種
やはり目玉はクインカンビロードヤモリOedura jowalbinnaですか。ちょっと前に写真は見てましたが改めて本でみるとやはり相当良いですね。Oeduraの中でもかなりの変態ですよこいつは。

- 個人的に期待大だったのがEremiascincusの新種、E. musivus。これは以前に論文を見てえらく感動したのですがやっぱり素敵。ぜひ追い回したいものです。これは論文がタダで落とせるので、気になる方は是非。

- 馴染みはないですがCryptoblepharus wulbuもなかなかかな。

- 蛇ではブラウンスネーク属Pseudonajaの新記載、P. aspidorhynchaが気になりますね。まぁこれはウエスタンブラウンP. mengdeniから独立したんだと思いますがまだイマイチ整理しきれてないようです。ただぶっといバンドの入るタイプがかっこいい。

- ② その他分類整理 I
ヤモリ下目もいろいろと変わりましたが科レベルの変化としては
イシヤモリ下科がイシヤモリ科Diplodactylidaeに昇格。更にカワリオヤモリ科Carphodactylidaeがイシヤモリ科から独立。

- というわけでヒレアシトカゲ科Pygopodidaeもヤモリ下目ですのでヤモリ3科がオセアニア区に固有、さらにそのうち1科はオーストラリアに固有ということに。ヤモリ王国ですな、素晴らしい。

- ③ その他分類整理 II
所謂ヴィッタータスコンプレックス D. vittatus complexは細分化されましたね。ただ問題はこれに関する論文と本書において分布に違いがあり、正直ワケワカメです。個人的には本書の方がしっくりしますが、これも論文がネットで無料で落とせるので興味のある方は目を通してみてください。分布がかぶりまくっていたり、割としんどいです。

- ただこの件に関しては知人の紹介で論文の著者のMark Hutchinson氏と今度直接はなしをすることができそうなので、いろいろ聞いてやろうと思います。

- ④ その他分類整理 III
カメさんもばっちり訂正が入りましたね。ただこれに関しては正直よくわかんないので言及は避けておきます・・。
スポンサーサイト
  1. 2011/01/17(月) 18:21:33|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ソトイワトカゲ | ホーム | オーストラリアヒメカブト>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nyandfulworld.blog84.fc2.com/tb.php/152-9fead66d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

フリーエリア

プロフィール

nyandful

Author:nyandful
常に眠い!!


リンクの際はできれば一声かけてください。

Mail:baby-star-sin @ hotmail.co.jp

最新記事

最新コメント

カテゴリ

蜥蜴亜目 Sauria (126)
スキンク科 Scincidae (28)
カナヘビ科 Lacertidae (9)
アガマ科 Agamidae (11)
ヤモリ下目 Gekkota (0)
ヤモリ科 Gekkonidae (22)
イシヤモリ科 Diplodactylidae (7)
カワリオヤモリ科 Carphodactylidae (3)
ヒレアシヤモリ科 Pygopodidae (2)
オオトカゲ科 Varanidae (4)
蛇亜目 Ophidia (60)
コブラ科 Elapidae (11)
ニシキヘビ科 Pythonidae (4)
ナミヘビ科 Colubridae (35)
メクラヘビ科 Typhlopidae (1)
亀 (10)
カエル目 (71)
アマガエル科 Hylidae (28)
カメガエル科 Myobatrachidae + (Limnodynastidae) (5)
ヒメアマガエル科 Microhylidae (4)
アオガエル科 Rhacophoridae (31)
ヒキガエル科 Bufonidae (9)
有尾目 (33)
サンショウウオ科 Hynobiidae (29)
蟲系 (60)
昆虫 (33)
蜘蛛・蠍 (18)
其の他蟲 (3)
鳥類 (4)
哺乳類 (11)
植物 (17)
プチ遠征 (1)
雑記 (70)

月別アーカイブ

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード